5年ほど前のある夜、交差点で信号待ちをしているときに、車が運転を誤り突っ込んできました。私はとっさに逃げましたが、電柱と車の間にカバンがはさまれ、転倒して足の甲の骨の骨折と打撲や擦り傷で、全治2ヶ月の怪我をしました。車の運転手は19歳の専門学生で、免許を取得して半年くらいだったそうです。私は足が痛かったのですが、そのときには歩けないほどではなく、警察との話をした後、警察が呼んだタクシーで病院に行き、後日、きちんと検査の結果が出たあとで警察に報告に行くことになりました。 救急病院での検査で、その夜のうちに全治2ヶ月の診断が出てギブスなどの治療を受け、そのまま帰宅。翌日、警察に報告に行くと、物損事故での対処をできないかと相手が相談してきているとの話をされました。私は右足の骨折で車の運転も仕事もできず、物損事故での対処はありえないと返答しました。帰宅後、相手の保険会社から連絡があったので、きちんと人身事故での処理と休業補償や治療費の精算をしてほしい旨を伝えました。すると相手の父親から電話があり、謝罪に行きたいことと今後の相談をしたいと言われました。私は警察と保険会社に話したことを父親にも伝えると、面会は後日に、という話になりました。後で弁護士さんに聞いた話だと、父親は地元では有名な企業の取締役だったらしく、息子である事故の加害者も入社が決まっていたようで、事故を大きくしたくなかったようです。 しかし、私は仕事もできず痛い思いもしているのに、物損事故は納得いかないですし、相手の事情は関係ないと言うと、父親から恐喝のような電話がかかってくるようになりました。私は怖くなり、自分の入っていた自動車保険の弁護士特約が使えないか確認し、今後の話は弁護士を通してしてもらうようにしました。同時に警察にも相談し、必ず人身事故での処理をお願いしました。その後は弁護士に対応してもらいましたが、最終的な解決までには半年以上かかりました。警察と弁護士の話では、事故の状況や処理の不手際や通院していた病院などにも難癖をつけ、最後まで物損事故での処理と免停や罰金などの拒否を主張していたようで、謝罪もありませんでした。