今から10年くらい前の話です。日中、街中を歩いていたところ、角を曲がってきた自転車とぶつかってしまいました。明らかに自転車側の前方不注意です。歩いていた私は驚いて心臓がドキドキしてしまい、その時は尻もちをついて立てなくなってしまいました。相手が何か言っていたのですが、ほとんど記憶に残っていません。そして、相手は私が立ち上がらないうちにそのまま自転車で去ってしまいました。
その後、親切な通行人に手を貸してもらい立ち上がれたものの、打ち身と擦り傷などで自力で歩くことができなかったので、携帯電話で自宅に電話をかけました。そして家族にそこまで迎えに来てもらったのです。事情を話したところ「これは交通事故だよ」と家族に言われ、ようやく私もそのことに気づいたという次第です。ぶつかったショックで頭が回りませんでした。それにいくら相手が自転車だからとはいえ、こちらがケガをしていることもあり、これはひき逃げになってしまいます。そのまま病院に連れて行ってもらい、全治二週間という診断を受けました。
家族がいろいろと手配をしてくれたことや懇意にしている弁護士が介入してくれたことによって、後日、相手の身元も分かり治療費を支払ってもらうことになって良かったです。実は相手もその後、気にしていたらしく、翌日にはぶつかった場所に来て私の情報を通行人から求めていたそうです。そこへ私の家族や弁護士が赴き、何とか出会うことができたのでした。
弁護士が間に入ってくれたからこそ大きなことにはならず、それでいて治療費も支払ってもらえて助かりました。相手もかなり反省しており、しばらく自転車に乗るのはこりごりだと言っていました。